レビュー

Wi-Fi ワットチェッカー RS-WFWATTCH1 測定データのCSV出力可能

今までは機器の消費電力を測定するのにサンワサプライの液晶に消費電力を表示する製品を利用していました。サンワサプライ製で測定する時は測定した瞬間を写真撮影して、その後撮影した写真を見て消費電力を記録していました。測定を確認するのに手間がかかる、また長時間での測定は難しい状況でした。
そこで、消費電力をファイルに出力する商品がないかGoogleに検索したら出来たのがラトックシステム RS-WFWATTCH1です。実際に商品を利用して私の目的通り消費電力の測定が簡単に実現でき素晴らしい商品です。
要望としては、APIなどは提供されていないので専用アプリからしか計測および電源OFF/ONしかできません。APIを公開して頂けたら専用アプリ以外から利用できるようになり、さらに活用できる幅が広がると思います。

製品仕様

製品の特徴はWi-Fiと接続してスマートフォンもしくはタブレットに専用アプリをインストールすることで測定値を確認する事が出来ます。測定値はを外出中からも確認することができ、外出先から電源ON/OFFすることが実現できます。測定値(リアルタイム測定以外)は約50ヶ月分(日換算)の消費電力量を本体に保存することが可能で 結果をCSVに出力することができます。また電力を1秒毎に確認ができる「リアルタイム」機能でグラフ表示、確認およびCSVの出力が可能です。

測定仕様

項目測定範囲
消費電力 (W)10W〜1500W (±3%)
1W〜10W (±5%)
電流 (A/mA)1A〜15A (±3%)
100mA〜1A (±5%)
電圧 (V)90V〜110V (±3%)
消費電力 (kWh/Wh)0Wh〜54,000kWh
CO2排出量 (kg/g/mg)0mg〜
電気料金 (円/銭)0銭~
測定経過時間 (日/時/分)0分~

LED の表示状態 および ボタン

上に雷サージ保護LED 下にWi-Fi LED件ON・OFF切り替えボタン
  • 雷サージ保護LED(緑)
    点灯:サージ保護可能 消灯:サージ保護不可
  • Wi-Fi LED (緑・赤)
    LEDの色 緑:電源ON 赤:電源OFF
    点灯・点滅
     緑または赤色単色で点灯:Wi-Fi接続中
     緑または赤色の単色で点滅: Wi-Fi 未接続
      単色 2秒点灯→0.5秒消灯 :ネットワーク設定済み
      0.5秒点灯→2秒消灯 :ネットワーク未設定
     緑赤で交互に点灯 0.2秒間隔で30秒間:Wi-Fi未接続(WPS接続中)

機能紹介

リアルタイムの計測

測定したい機器を接続した時点でリアルタイムの消費電力が測定されています。下記のような画面で表示した瞬間の計測値およびグラフ表示が可能です。グラフ表示中に計測した結果CSVに保存することが出来ます。※ワットチェッカーの測定結果の保存は別途操作が必要です。

測定したいワットチェッカーを選択します。

現時点での消費電力が表示されています。右下のグラフをタップするとグラフが表示されています。

リアルタイムで測定したグラフが表示されています。

連続計測の開始/停止

リアルタイムはアプリケーションを起動中にしか保存できませんが、連続計測を実行することで下記間隔のデータを保存ができます。

  • 1時間グラフ(分単位) :年/月/日, 時:分, 消費電力量 保存期間約1日分
  • 1日グラフ(時間単位) :年/月/日, 時, 消費電力量 保存期間約60日分
  • 1ヶ月グラフ(日単位) :年/月/日, 消費電力量 保存期間約50ヶ月分

計測データを保存したいワットチェッカーを選択します。

画面真ん中に「保存開始」をタップします。

初回起動時は上記と異なり計測に関する注意画面が表示されます。今回初回ではないので上記が表示されます。過去のデータに追記する場合は「消化せず保存開始」、消去して保存は「消去して保存開始」をタップします。

上記が表示されると本体に計測データが保存されます。計測を停止するには「保存停止」をタップすることで停止します。

計測を停止しますか?と表示されますので「はい」をタップすると計測が停止されます。

計測データのCSV保存

リアルタイムで画面に表示されているデータや、連続計測実施した結果をCSVに出力することができます。

CSVを保存したいワッチチェッカーをタップします。

右下の「グラフ」をタップします。

保存する期間を選択した状態(上記はリアルタイム)で「CSV保存」をタップします。

保存するファイル名を記入して「OK」をタップします。※上記はデフォルトのファイル名

トップメニューに戻り、起動時の画面右上のメニューをタップすると上記が表示されます。「保存ファイルの表示」をタップします。

保存したファイルのグラフ表示は「グラフ」、PCへの保存は「共有」をクリックします。

「グラフ」をタップすると上記の様に保存したファイルのリアルタイムのグラフを表示することができます。

「共有」をタップすると、上記のようなメニューが表示され各アプリに転送できます。AirDropでMacへの保存およびOneDriveにてファイルの保存を確認しています。

上記の手順でCSVで保存したファイルになります。

[wpdm_package id='441']

本体操作で電源ON/OFF

本体ボタンを押してON/OFFが可能です。

  • ボタン緑点灯:電源供給ON
  • ボタン赤点灯:電源供給OFF
赤色の箇所が操作ボタンであり、供給状態を表示するLEDが内蔵されています。

アプリからON/OFF

電源操作するワットチェッカーをタップします。

電源操作をするには事前に機能を有効にする必要があります。右上の「ON/OFF無効」タップします。

タップした箇所が赤色になり「ON/OFF有効」となれば操作可能となります。上記は既にONの状態となっていますので、OFFをタップして電源OFFを行います。

電源OFFを実行するには「はい」をタップします。

現在の状態が「OFF」と表示されて電源がOFFとなりました。再び電源ONするには「ON」をタップすることで実行できます。

セットアップ手順

今回はiPhoneにてセットアップを実施しました。(アプリはAndoroid版もあります。)その手順になります。

iPhoneを 2.4GHzのWi-Fiに接続します。※セットアップ中は2.4GHzに接続する必要があります。セットアップ後は5GHzに接続しても問題ありません。

App Store にて WFワットチェッカー を検索してインストールを行います。起動後はアプリの指示に従い操作します。

「入手」をタップしてインストールを行います。

使用許諾書を読み 同意するを選択

通知の設定の可否のダイアログボックスが表示されるので、「許可」を選択します。

今回は本体のQRコードから接続設定を行います。ワットチェッカー本体をコンセントに接続した状態で「QRコードで検索」をタップします。

注意事項をよく読み、危険源が接続されていないことを確認して「接続していない」をタップします。

「QRコード読み取り」をタップします。カメラが起動しますのでワットチェッカー背面のQRコードを読み取ります。

QRコードを読み取ると一時的にワットチェッカーの初期Wi-Fiに接続を行います。「接続」をタップして下さい。

ワットチェッカーが接続するWi-Fiのパスワード入力して「接続する」をタップします。

ワットチェッカーのWi-Fiへの接続を行います。上記画面が数分続きます。

登録するワットチェッカーに名前をつけて「設定完了」をタップします。※名前は登録後に変更可能です。

私の環境では登録直後にファームウェアの更新の案内が表示されましたので、「はい」をタップしてファームウェアの更新を行います。

ファーム更新中上記画面が表示されますのでしばらく待ちます。

上記ダイアログボックスが表示されファームウェアの更新に成功が表示されます。「OK」をタップします。

続いて家外での接続可否のダイアログボックスが表示されますので「はい」をタップします。

家外での使用を有効中は上記が表示されます。しばらく待つと画面が遷移します。

上記ダイアログボックスが表示されたら設定完了です。

工場出荷状態(ファクトリーリセット)の手順

  1. コンセントをさした状態で、中央のON・OFF切り替えボタンを約7秒間押して離す。
中央のボタンがWi-FiのON/OFFボタン
  1. LED消灯後、ボタンを3秒以上長押しして離し、再度1秒押す。

関連サイト

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